余裕

 

いい男と

 

 

18:00に待ち合わせをして

お洒落なカフェに行くのだ

 

 

 

私は彼と同じ

アイスコーヒーを頼み

ミルクを入れ

カランカランと音を立てて

優しくかき混ぜる

 

 

彼の話を目を見て聞いて

ゆっくり頷く



私の口から話すことはない

 

 

彼のグラスから水滴が落ちると

私はそっと紙ナプキンを渡す

 

 

最後の一口を残し

店を出る

 

 

歩く彼にくっつきながら

できるだけ静かに歩く

 

 

「来る?家」と言われても

「ううん、帰る」と言う

 

 

 

 

彼といる時

 

 

 

私はできるだけ余裕な女でありたいのだ